ブルームハルト(その他表記)Blumhardt, Christoph Friedrich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブルームハルト」の意味・わかりやすい解説

ブルームハルト
Blumhardt, Christoph Friedrich

[生]1842.6.1. メットリンゲン
[没]1919.8.2. ゲッピンゲン,ボル
ドイツの牧師。 J. C.ブルームハルトの子で,父の指導していたバードボルの教会の副牧師をつとめ,父の没後牧師として牧会に従事した。彼は,神の愛の働きは教会内にのみとどまるものではなく,世界全体に及ぶものだという主張をもって広く社会の問題に関心をもち,一時期社会民主党にも加わった (1900~06) 。その父から受継いだ強い終末論的待望の信仰は,K.バルトをはじめとする弁証法神学形成に,またクッターやラガーツらの社会主義者に多大の影響を与えた。

ブルームハルト
Blumhardt, Johann Christoph

[生]1805.7.16. シュツットガルト
[没]1880.2.25. ゲッピンゲン,ボル
ドイツの牧師。ウュルテンベルク敬虔主義の空気なかに育ち,テュービンゲン神学を学び,バーゼルで教えた。メットリンゲンで牧会に従事する間に一少女の病を癒やすために努力し,その病が「イエスは勝利者」という叫びとともに癒やされたのをみて,キリストの偉大な力を確信し,これが彼とその教会の覚醒のきっかけになった。彼は多くの病人を癒やし,また彼と息子 C. F.ブルームハルトの強い終末論的信仰は,K.バルト,E.ブルンナーをはじめ多くの神学者に影響を与えている。

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