コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ブントシュー Bundschuh

世界大百科事典 第2版の解説

ブントシュー【Bundschuh】

中世末期ライン川上流地域におこった一連の農民一揆の企て。ドイツ農民戦争の先駆をなす。ブントシューとは,長い革紐のついた農民靴のことで,転じて一揆の旗印となった。この旗印の最初は,1439,44年フランスのアルマニャック党の軍隊がエルザス(アルザス)地方に侵入したとき,在地農民が郷土防衛の象徴として掲げたのに始まる。 これが反封建闘争の旗印となるのは,93年3月エルザスのシュレットシュタット一揆のときである。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ブントシュー
ぶんとしゅー
Bundschuhドイツ語

中世末期、ライン上流地域で起こった一連の農民一揆(いっき)。ドイツ農民戦争の先駆をなす。「ブントシュー」とは、長い革紐(かわひも)のついた農民靴のことで、転じて一揆の旗印となった。最初は1493年エルザスのシュレットシュタット一揆であるが、事前に発覚した。次は1502年シュパイアー司教管区ウンターグロームバハの農奴ヨス・フリッツが企て、組織したもの。これも失敗したが、フリッツは逃れ、13年春フライブルク市近郊レーエンで再度一揆を組織した。これも密告にあって挫折(ざせつ)。フリッツは17年春、三度ライン上流一帯で陰謀を企てたが、事前に漏れ、彼は身を隠し、二度と現れなかった。領主権力の廃止、封建地代の廃棄などの一揆の要求は、農民戦争に受け継がれた。[瀬原義生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のブントシューの言及

【ドイツ農民戦争】より

…巡礼行は7月12日ビュルツブルク司教により解散させられ,7月19日ベーハイムの処刑によって事は終わった。つづいて1493年エルザス(アルザス)のシュレットシュタットで〈ブントシュー〉一揆が企てられた。1502年にはシュパイヤー司教管区ウンターグロームバハの農奴フリッツJoss Fritzがブントシュー一揆を組織し,あらゆる支配権力の廃棄,貢租・地代の廃止,村落共同地の解放といった急進的綱領を掲げた。…

※「ブントシュー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

ブントシューの関連キーワードドイツ農民戦争(農民一揆)ブントシューの一揆

今日のキーワード

日馬富士 公平

大相撲力士。身長186センチ、体重137キロ。1984年4月14日生まれ、モンゴル・ゴビアルタイ出身。伊勢ヶ濱部屋に所属。本名はダワニャム・ビャンバドルジ。2001年1月の初場所で初土俵、2012年1...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android