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プッシー・ライオット ぷっしー・らいおっと Pussy Riot

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知恵蔵2015の解説

プッシー・ライオット

ロシア、モスクワを拠点とする女性ロックバンドグループ(露: Пусси Райот)。「プッシー・ライオット」の言葉の意味は、「女性器の反乱」、「暴動女性器」。2011年10月ごろに結成され、プーチン長期支配体制を批判するパフォーマンスをモスクワの赤の広場などでゲリラ的に行ってきた。目出し帽で顔を隠し、色とりどりの派手な衣装を着て、過激な歌詞で歌い演奏する。歌や演奏のメンバー以外に、映像を撮影、編集してYouTubeアップするなどスタッフ的な役割を担うメンバーもおり、十数人程度のグループだと予想されている。2012年2月、モスクワのロシア正教会救世主キリスト大聖堂」の祭壇の前で「マリア様、プーチンを追い出して!」と祈願するパンク曲を歌った。開始直後、ボーカルの3人(マリーナ・アリョーヒナ、ナジェージダ・トロコンニコワ、エカチェリーナ・サムツェビッチ)は大聖堂の警備員らに取り押さえられ、当局に逮捕された。この時の動画はYouTubeで世界に配信されている。正教会の大聖堂でパフォーマンスを行ったのは、正教会がプーチン首相の大統領復帰を支持したことへの抗議の意味を込めたもの。同年7月からモスクワ地区裁判所で審理が始まり、8月17日に、「宗教的に憎しみをあおり、社会秩序を乱した」と禁錮2年の実刑判決が言い渡された。審理中から、マドンナポールマッカートニースティングビョークグリーン・デイといった世界のスターたちが、「プッシー・ライオット」支持を表明し、プーチン政権を批判。判決後には、米政府が判決の見直しを要求、欧州連合が「量刑は不当」と批判し、アムネスティインターナショナルは「表現の自由に対する重大な侵害」と非難した。ロンドンやパリ、ベルリンといった欧州各地では、抗議デモが広がった。同年9月中旬、メドべージェフ首相が「これ以上の懲役は生産的ではない」と、彼女らの解放を示唆したということで、早ければ10月初めに解放される可能性が報じられている(12年9月19日時点)。

(菘(すずな)あつこ  フリーランス・ライター / 2012年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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