主構造が曲げおよび剪断(せんだん)に抵抗するように鋼板や形鋼を組み合わせて断面がI形状となるようにした橋。I形桁(けた)の水平部分はフランジflange、垂直部分はウェブwebとよばれる。この形式の橋には、鉄筋コンクリート床版(しょうばん)と鋼桁の上フランジとを結合した合成桁橋も含まれる。桁の支持方法により単純、連続およびゲルバー桁橋に分けられる。道路橋では中小支間のものは鉄筋コンクリートの合成桁が普通である。鉄道橋では従来より2本のI形断面主桁の上路(じょうろ)橋および中路(ちゅうろ)橋などが多く用いられている。構成部材が少なく単純明快であり、設計、製作が容易であるうえ、外観もすっきりしている。なお、I形断面の桁を格子状に組んだものに格子桁がある。
[小林昭一]
貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...