プロダクト・マネジャー(読み)ぷろだくとまねじゃー(英語表記)product manager

日本大百科全書(ニッポニカ) 「プロダクト・マネジャー」の意味・わかりやすい解説

プロダクト・マネジャー
ぷろだくとまねじゃー
product manager

製品の多様化した企業において、各製品について製品のアイデア段階から廃棄に至るまでの全段階の計画・調整コントロールにあたる専門家。ブランド・マネジャーbrand managerということもある。マネジャーという名称になっているが、本質的にはスタッフであり、したがって担当製品に関連する各部門に対する指揮命令権はない。彼はまず市場調査を行い、製品開発にあたる。この段階では、彼を中心にしたプロジェクト・チームをつくる。このチームには、技術、生産、営業、資材などの各部門の人材を出してもらう。製品化されれば生産部門で生産してもらい、販売にあたっては、販売担当者に当該製品のマーケティング方針を説明し、協力を要請し、販売促進を支援する。消費財メーカーでは、営業部門内にプロダクト・マネジャーを置く例が多いが、生産財メーカーでは、生産・営業と独立に置く例が普通である。

[森本三男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

流通用語辞典 「プロダクト・マネジャー」の解説

プロダクト・マネジャー【product manager】

担当する商品について、開発から販売に至るまでの戦略を立案し、実施する担当責任者のことをさす。プロマネと略称されるその業務は、具体的には、(1)担当商品についての基本的なマーケティング戦略作成、(2)販売計画の作成、(3)関係部門と協力した広告・販促計画の作成、(4)流通段階に対する商品についての情報提供と情報収集、(5)市場情報の収集、(6)製品改良、などである。

出典 (株)ジェリコ・コンサルティング流通用語辞典について 情報

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