プロビタミンA

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

プロビタミンA
ぷろびたみんえー

動物体内でビタミンA作用物質に転換される物質をいう。植物中に存在するカロチノイド色素のうちα(アルファ)-、β(ベータ)-およびγ(ガンマ)-カロチン(カロテンともいう)、クリプトキサンチンなどがこれに相当するが、β-カロチン(β-カロテン)がビタミンA活性最高である。β-カロチンは、小腸粘膜内で分子状酸素による酸化的切断とそれに次ぐ還元を受けてレチノール(ビタミンA)に転換される。国際単位ではβ-カロチンのビタミンA効力はレチノールの2分の1である。酸、熱、酸素に不安定で、酸化されると無色化あるいは退色する。植物中のβ-カロチンの効率的吸収には油脂が共存すると効率的である。β-カロチンを多く含む食品としてはニンジン、緑葉野菜、バターなどがある。[菅野道廣]
『ウィーター著、森脇久隆ほか訳『ベータ・カロチン――がんを防ぎ健康を守る』(1993・東京化学同人) ▽幹渉編『海洋生物のカロテノイド――代謝と生物活性』(1993・恒星社厚生閣) ▽横山淳一著『イタリアに学ぶ医食同源』(中公文庫)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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