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ヘックマン Heckman, James

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヘックマン
Heckman, James

[生]1944.4.19. シカゴ
アメリカの経済学者。 1965年にコロラド大学卒業,71年プリンストン大学で経済学博士号を取得。 73~77年シカゴ大学準教授,77年から同大学教授。 83年にはノーベル経済学賞の登竜門といわれるジョン・ベイツ・クラーク・メダルを受賞。専門はミクロ経済学における計量経済分析。確率理論や統計学を応用した新しい数量分析手法を考案し,個人の消費活動や職業選択などの個別データを適切に抽出して実証分析に役立てることを可能にした。計量経済学の分野で,個人や家計の動きを統計的に分析する理論と手法を開発,発展させた業績により,カリフォルニア大学教授の D.マクファデンとともに 2000年ノーベル経済学賞を受賞

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヘックマン
へっくまん
James Joseph Heckman
(1944― )

アメリカの計量経済学者。シカゴ生まれ。コロラド大学で数学を学び、1971年にプリンストン大学で博士号を取得。コロンビア大学を経て、1977年にシカゴ大学教授。この間、全米経済調査研究所(NBER)のメンバーも務めた。1983年に若手経済学者の登竜門であるジョン・ベーツ・クラーク賞を受賞。2000年には、「ミクロ計量経済学の分野で、新たなサンプル選択の理論と手法を開発した」として、D・L・マクファデンとともにノーベル経済学賞を受賞した。
 経済分析は集計化されたマクロ統計を用いるマクロ計量経済学が主流だったが、ヘックマンは1970年代から、個人、家計などのミクロデータを、確率理論を駆使して適切に選択することで、精度を落とすことなく、社会現象を実証的に読み解くミクロ計量経済学の分析手法を確立した。このミクロ経済学的視点からの定性的意思決定モデルは、雇用市場や消費者行動などの分野で利用され、ミクロデータを駆使して解明が進められていった。また教育と賃金に関する相関モデルを提唱したことでも知られる。[金子邦彦]

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