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消費者行動 しょうひしゃこうどうconsumer behavior

世界大百科事典 第2版の解説

しょうひしゃこうどう【消費者行動 consumer behavior】

財やサービスを購買,使用,廃棄する消費者の行動は,種々の角度からモデルとして取りあげることができる。最も古くは経済学的視点で取りあげられ,この視点におけるモデルは,所得と価格とが与えられたとき,消費の効用を極大にするように消費者が行動するという点に端的に表されている。そしてこのミクロな(微視的)立場における消費者行動は,需要と供給とが均衡化方向をたどるという仮説によってマクロな(巨視的)立場における需要(消費)行動へと連続的にとらえられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

消費者行動
しょうひしゃこうどう
consumer's behavior

消費者の購買行動のことであるが、この語は雑多な現実の行動自体をさすのではなく、1960年代以降展開されてきた消費者行動論におけるモデルないし仮説をさすのが普通である。消費者行動の基本仮説は、経済学の色彩の強いものであるが、消費者は自己が必要とする諸財の価格と自己の所得とを所与とし、このような制約条件のもとで効用を最大化するように消費計画を決定するというものである。この基本仮説は経済学的には十分であるとしても、具体性に乏しく、たとえばマーケティングへの応用の可能性はほとんどない。そこで、行動科学、心理学、社会学などの成果を応用して、より具体性の高い消費者行動が探究されるようになる。その若干の例としては次のようなものがある。第一は、消費者行動の類型化である。これは、マーケティングにおける市場細分化market segmentationに表裏の関係で対応する。第二は、消費者の主買店(購買場所)選定や商標(購買対象)選定の行動を研究するものである。この分野では、行動科学における忠誠心loyalityの概念が用いられ、時間的経過に伴う主買店や商標の変更に関する動的過程が研究される。第三は、新製品の市場への導入に反応する消費者の研究である。この分野では、やはり行動科学における認知と学習の概念が用いられ、行動と環境の全体は情報処理のシステムによってとらえられる。[森本三男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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