朝日日本歴史人物事典 「ベルナルド」の解説
ベルナルド
生年:生年不詳
鹿児島のベルナルドと呼ばれ,日本人最初のヨーロッパ留学生。薩摩出身。ザビエルの鹿児島における最初のキリシタンのひとりで,平戸,山口,京都への旅にも同行した。ザビエルは離日に当たり,ベルナルドと山口のマテオを渡欧させるためインドに同伴,マテオはゴアで病死し,ベルナルドは1553(天文22)年リスボンに到着,日本人として初めてヨーロッパの土を踏んだ。リスボンでイエズス会に入会,55年にはローマを訪れイエズス会総長に面会した。その後もポルトガルのコインブラ大で勉学中,惜しくも57年に病死した。同地に墓碑が残る。<参考文献>河野純徳『聖フランシスコザビエル全生涯』
(片岡千鶴子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報