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ベルリーナー・アンサンブル Berliner Ensemble

世界大百科事典 第2版の解説

ベルリーナー・アンサンブル【Berliner Ensemble】

ベルリンにあるドイツ民主共和国の国立劇場(劇団)。1949年1月,亡命から帰国したB.ブレヒトは,ドイツ座で妻H.ワイゲル主演の《肝っ玉おっ母とその子供たち》を上演し,その成功をふまえてこの新劇団を結成,同じ年の11月にドイツ座を借りて,《プンティラ旦那と下男のマッティ》から活動は始められた。演出家エンゲル,装置家ネーアー,俳優にブッシュ,ビルト,ゲショネック,ワイゲルギーゼなどを擁し,ブレヒトの作品とブレヒト流に解釈された古典,近代古典を中心にした演目によって,やがて国際的な注目を浴びるようになった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のベルリーナー・アンサンブルの言及

【国立劇場】より

… ところが,近・現代に登場した比較的新しい国立劇場になると,今ふれた革新の具現化のような場合もあって,概して開場の動機や成り立ちや仕事ぶりなど全体のトーンが,旧来の国立劇場とは異なる。ロシアの〈モスクワ芸術座〉や,旧東ドイツの〈ベルリーナー・アンサンブル〉や,フランスの〈国立民衆劇場〉(略称TNP)や,イギリスの〈ナショナル・シアター〉(略称NT)などがその好例である。 まず〈モスクワ芸術座〉は,19世紀末,マンネリ,商業主義,大芝居化していた当時の演劇界の大勢に抗して,リアルで純正な,演劇ならではの手ごたえをという革新の願いから革命翌年の1918年に生まれたもので,この事情は同時代のドイツの〈マイニンゲン一座〉や,フランスその他での〈自由劇場〉運動と軌を一にしている。…

【ドイツ座】より

…第2次大戦後は東ドイツの国立劇場として,古典劇の受容,現代東ドイツ作家の発見,社会主義リアリズム学習のためのソビエト劇の促進,という三つの路線を掲げて,模索しながら劇場の特色を打ちだしていった。B.ブレヒトの劇場〈ベルリーナー・アンサンブル〉も,現在の劇場を与えられるまでは,ドイツ座に同居していた。いくたの名優が登場したドイツ座は,東西ドイツ統合後もドイツの代表的な劇場の一つである。…

【舞台美術】より

… ドイツの劇作家,演出家B.ブレヒトの作品は一般に,〈叙事演劇〉といわれているが,舞台表現も独自のものをつくり上げている。ベルリーナー・アンサンブルでの彼の仕事は世界的な評価を得たが,その一端は同劇団の舞台美術家の才能によるものであった。ネーアーCaspar Neher(1897‐1962),オットーTeo Otto(1904‐68),フォン・アッペンKarl von Appen(1900‐ )らである。…

※「ベルリーナー・アンサンブル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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