ボウナン(保安)族(読み)ボウナンぞく

百科事典マイペディア 「ボウナン(保安)族」の意味・わかりやすい解説

ボウナン(保安)族【ボウナンぞく】

中国,甘粛省の臨夏回族自治州(1956年成立)の〈保安三庄〉と通称される3ヵ村に集居する民族言語はモンゴル語系だが,現在は大部分漢語に通ずる。〈保安〉とは明代に軍事施設が設置された地名に由来し,自称も同じ。イスラム教を信仰し,かつて〈保安回回〉と称された。畑作農業主体に,牧畜手工業兼業。〈保安刀〉として知られる鍛冶技術を持つ。約1万1000人(1990)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android