保安(読み)ホアン

デジタル大辞泉 「保安」の意味・読み・例文・類語

ほ‐あん【保安】

安全を保つこと。また、社会安寧秩序を保つこと。
[類語]公安治安防犯セキュリティー

ほうあん【保安】

平安後期、鳥羽天皇崇徳天皇の時の年号。1120年4月10日~1124年4月3日。

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精選版 日本国語大辞典 「保安」の意味・読み・例文・類語

ほう‐あん【保安】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙ほあん(保安)
    1. [初出の実例]「之に憑(よっ)産業を営み其生を保安(ホウアン)するもの不鮮と云」(出典:新聞雑誌‐一一号・明治四年(1871)八月)
  2. [ 2 ] 平安時代鳥羽・崇徳両天皇の代の年号。元永三年(一一二〇)四月一〇日、天変厄運により改元。保安五年(一一二四)四月三日天治と改元。

ほ‐あん【保安】

  1. 〘 名詞 〙 安全を保つこと。社会の安寧秩序を保つこと。ほうあん
    1. [初出の実例]「生民をだに懐せば我身をも能く保安して可恃ものをと戒たぞ」(出典:史記抄(1477)一六)
    2. [その他の文献]〔晉書‐王坦之伝〕

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普及版 字通 「保安」の読み・字形・画数・意味

【保安】ほあん

秩序を守り保つ。〔漢書、王伝上〕是(ここ)に於て群臣奏言す。~安)に詔令して居攝せしめ、~以て皇天の心に奉順し、室を輔し、孝の幼嗣を保安し、寄託の義をげ、治(さか)んにせん。

字通「保」の項目を見る

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日本の元号がわかる事典 「保安」の解説

ほうあん【保安】

日本の元号(年号)。平安時代の1120年から1124年まで、鳥羽(とば)天皇、崇徳(すとく)天皇の代の元号。前元号は元永(げんえい)。次元号は天治(てんじ)。1120年(元永3)4月10日改元。天変、厄運を理由に行われた(災異改元)。保安年間には、白河(しらかわ)法皇による院政が行われていた。鳥羽天皇に実権はなく、1123年(保安4)に白河の意向により皇子の崇徳天皇に譲位し、上皇となった。崇徳の即位後も、白河法皇が実権を掌握した。◇「ほあん」とも読む。

ほあん【保安】

⇒保安(ほうあん)

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