ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポンパドゥール侯夫人」の意味・わかりやすい解説
ポンパドゥール侯夫人
ポンパドゥールこうふじん
Pompadour, Jeanne-Antoinette Poisson, Marquise de
[没]1764.4.15. ベルサイユ
フランス王ルイ 15世の愛妾。資産家の娘として完全な教育を受け,1741年徴税総請負人ル・ノルマンと結婚。マダム・ド・タンサンやマダム・ジョフランのサロンに出入りし,ベルサイユ宮殿に招かれてルイ 15世の目にとまり,45年侯爵夫人の称号を受けてポンパドゥール侯夫人となった。彼女の乱費は,王室財政にとって大変な負担であった。しかも国政に介入し,しばしば大きな影響を与えた。文学,美術を愛好しサロンを開いて多くの文人,画家を招いた。 F.ケネー,ボルテールの理解者でもあり,『百科全書』の出版にも力を尽した。
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