マイスール(英語表記)Mysuru

デジタル大辞泉 「マイスール」の意味・読み・例文・類語

マイスール(Mysuru)

マイソール

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マイスール」の意味・わかりやすい解説

マイスール
まいすーる
Mysuru

インド南部、カルナータカ州南部にある都市。マイスール県の県都。2014年にマイソールMysoreからカンナダ語のマイスールに改称。人口74万2261(2001)、92万0550(2011センサス)、周辺部を含む人口78万5800(2001)。チェンナイマドラス)の西南西約400キロメートルのデカン高原上に位置し、赤道に近いわりに年中しのぎやすい。綿織物、絹織物、食用油、せっけん、木彫細工などの軽工業が発達する。1916年創立のマイソール大学や国立中央食糧技術研究所など優れた研究機関があり、落ち着いた研究学園都市の雰囲気をもつ。17世紀に創設されたヒンドゥー教徒のマイソール王国や、18世紀にこれを倒して成立したムスリムイスラム教徒)のマイソール王国は、北10キロメートルにあるセリンガパタムを都とした。1799年に国王ティプを破ったイギリスは、ヒンドゥー教徒の旧王家を再興してマイソール藩王国とし、この地に都を移した。以来、1831年に藩王国が一時廃止されてイギリスの直轄領となり、バンガロール(現、ベンガルール)に首都機能が移されるまで、首都として栄えた。その後も1881年に藩王国が再度樹立されてからインドの独立まで、藩王の王宮所在地であった。当時の王宮、離宮など優雅なイスラム風建築物が残っている。

中山修一

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android