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マガキ Crassostrea gigas; Japanese oyster

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マガキ
Crassostrea gigas; Japanese oyster

軟体動物門二枚貝綱イタボガキ科。殻形は固着生活のため一定しないが,殻長 8cm,殻高 35cm,殻幅 10cmに達するものがある。左殻は右殻よりやや大きく厚く,多少碗形にふくらみ,殻頂部に溝状の靭帯面ができる。右殻は黄白地に紫褐色の放射帯があり,左殻にふたをするような格好でふくらみは弱く,殻表には成長脈が多少板状に発達している。雌雄同体であるが,1個体で性転換して雌が雄に,また逆に雄が雌になるという交代性雌雄同体である。卵生で,産卵は6~7月,水温 22~25℃の頃が盛んである。サハリンから九州,アムール,ウスリー地方,朝鮮半島,中国,東南アジアに広く分布し,内湾の塩分のやや低い潮間帯の岩礁などに固着する。食用。広島,宮城などでは養殖が盛んで,アメリカへ種苗の輸出もしている。なお,広島などでは,潮間帯の岩に付着する小型のものをシカメ,細高い巨大なものをナガガキエゾガキと呼ぶこともある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マガキ
まがき / 真牡蠣
giant Pacific oyster
[学]Crassostrea gigas

軟体動物門二枚貝綱イタボガキ科の二枚貝。樺太(からふと)(サハリン)以南、日本、朝鮮半島、中国に分布し、天然では内湾のやや塩分の少ない潮間帯の岩礁に固着するが、広島県や宮城県では大規模に養殖されている。固着生活のため殻の形は一定しないが、殻長8センチメートル、殻高35センチメートル、殻幅10センチメートルにも達する。小形の型をシカメ、長大な型をナガガキまたはエゾガキという。岩などに固着するのは左殻で、右殻は膨らみが弱い。[奥谷喬司]

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世界大百科事典内のマガキの言及

【カキ(牡蠣)】より

…岩礁に左殻で付着するイタボガキ科の二枚貝の総称であるが,とくに食用とされる重要種マガキを指すことも多い。カキ類は付着生活のため形は一定せず,軟体の足は発達しない。…

※「マガキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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