改訂新版 世界大百科事典 「マチェラタ」の意味・わかりやすい解説 マチェラタMacerata イタリア中部,マルケ州の同名県の県都。人口4万3540(1990)。農産物の集散地。古代ローマの都市ヘルウィア・レキナHelvia Recinaの跡に建設されたといわれ,1138年自治都市となる。皇帝派と教皇派の争いには双方に揺れ動き,1320年に教皇領となったが,独自の〈都市規約〉をもち,最古のものは1268年にさかのぼる。1290年大学が設立される。14~15世紀はシニョリーア制となり,1445年再び教皇領となる。執筆者:望月 一史 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マチェラタ」の意味・わかりやすい解説 マチェラタMacerata イタリア中東部,マルケ州マチェラタ県の県都。アンコナの南約 30km,アドリア海に注ぐポテンツァ川の右岸丘陵地に位置する。 10~11世紀に建設され,13世紀にはこの地方の政治の中心地となり,1290年に大学が設立された。農産物の集散地で,醸造,煉瓦,楽器などの諸工業が立地する。 13世紀の城壁,15世紀の建築や,ティントレットの絵画を蔵する聖堂が現存。マテオ・リッチ,詩人 G.クレシンベーニの生地。人口4万 3437 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by