日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ミントー(1st Earl of Minto, Gilbert Elliot)
みんとー
1st Earl of Minto, Gilbert Elliot
(1751―1814)
イギリスの貴族、政治家。東インド会社のベンガル総督(在任1807~1813)。インドでは不拡大方針をとり、シク王国とは1809年にサトラジ川を国境とする条約を結び、マラータ諸侯の武装集団であるピンダーリーのベラールへの介入を阻止し、シンドの諸侯とも協定を結んだ。フランスとロシアとのインド進出に備えて、1808年マルカムをイランに、1809年エルフィンストーンをアフガニスタンに派遣した。1810年にはフランス領モーリシャス、ブルボン諸島を占領、フランスの影響下にあったオランダからアンボイナとモルッカ諸島を奪い、1811年にはジャワをも征服したが、総督辞任後の1814年オランダ領はすべて返還された。
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