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ベラール Bérard, Christian

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベラール
Bérard, Christian

[生]1902. パリ
[没]1949. パリ
フランスの画家,舞台装置家。パリのアカデミー・ランソンで学んだ。 1925年頃から画壇にデビュー。人間を忘れた現代絵画の動向に不満をもち,人道主義を加味した写実性を主眼とする作風で,ネオ・ユマニストといわれた。しかし彼の真髄は舞台美術にあり,J.コクトー,L.ジュベらと親交をもち,『シャイヨーの狂女』などの舞台装置をはじめ,シャンゼリゼ劇場で G.バランシン,R.プチらのバレエの舞台装置にその手腕を発揮した。さらに衣装,モードにも幅を広げ,パリ風の洗練された作品は高く評価されている。またコクトーの映画『美女と野獣』 (1945) ,『双頭の鷲』 (47) などのセットに非凡な才能を示した。

ベラール
Berār

インド西部,マハーラーシュトラ州東部の地域。デカン高原北端部を占め,北はガウィルガル丘陵,南はアジャンタ山脈とサトマラ山脈にはさまれて,プルナ川沿いに東西に延びる。歴史的には東方のナーグプル盆地も含む広い地域の名称であったが,19世紀後半からは,現在のマハーラーシュトラ州アコラ,アムラーバティ,ブルダーナ,ヤバトマール (イェオトマル) の各県に限定されるようになった。 13世紀末からイスラム勢力に支配されたが,ムガル帝国の衰退後はハイデラーバード王国領となり,1853年イギリス領となった。独立後,1956年からマディヤプラデーシュ州に属していたが,マラーティー語の使用地域であるため,60年マハーラーシュトラ州に帰属。デカン高原のワタ栽培の一中心地。

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世界大百科事典 第2版の解説

ベラール【Antoine Vérard】

?‐1513か14
フランスの出版者。初め細密画家・書家として写本制作に従事していたが,活字本の発展によりその出版に転じた。1485年ボッカッチョの《デカメロン》のフランス語訳を創業出版してから,1512年までに現在明らかな限り200点以上を刊行し,この時期のパリで最も活発な活動を示している。当時の出版界は圧倒的にラテン語本で占められていたが,彼はフランス語本のみを活字化することに専心し,《ランスロ物語》や《サン・ヌーベル・ヌーベル》や《薔薇物語》などの中世文学,フロアサールその他の史書,あるいはアリストテレスオウィディウステレンティウスなど古代ギリシア・ローマ作品のフランス語訳を,有能な版画家たちによる大小の木版挿画を多数入れ,変形ゴシック活字バタルドで印刷させて出版している。

ベラール【Christian Bérard】

1902‐49
フランスの舞台装置家。画家だった彼が初めて舞台に接触するのは1934年,コクトーが《地獄の機械》の台本を渡すと同時に,ベラールをL.ジュベに紹介してからである。以来,彼とジュベとの親交は続き,36年に上演されたモリエール《女房学校》(アテネ座)の装置により,舞台装置家の地位は確立した。ジュベとの関係から,彼はジロードゥー劇の装置を多く手がけるが,なかでも宙吊りの窓をもつカフェのテラスを案出した《シャイヨの狂女》(1945。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ベラール
べらーる
Berar

インド中部、マハラシュトラ州北東部の地域名。タプティ川の支流プルナ川最上流域一帯をさし、イギリス支配時代には一つの行政区をなしていた。肥沃(ひよく)なレグール土に恵まれ、デカン高原の綿花栽培の中心地域の一画を占める。アコラ、アムラワチは綿花の集散地となっている。[貞方 昇]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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