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ムハンマド・イブン・トゥーマルト Muḥammad ibn Tūmart

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ムハンマド・イブン・トゥーマルト
Muḥammad ibn Tūmart

[生]1080頃
[没]1130
北アフリカのマグレブ地方に興ったイスラム王朝の一つ,ムワッヒド朝 (1130~1269) の母体となった宗教運動の創始者。ベルベル人のヒンタータ族に生れ,若くしてバグダードのニザーミヤ学院その他に学ぶ。形骸化したイスラムの改革に情熱をいだき,北アフリカに帰還して山岳に住むマスムーダ族の支持のもとに「神の唯一性 (タウヒード tawḥīd) 」を根幹とする宗教改革運動を推進した。 1121年,マフディー (救世主) を自称して教団の組織化をはかる一方,時の支配王朝ムラービト朝の軍隊と武力衝突を繰返しながら,次第に勢力を拡大した。後継者としてムワッヒド朝の創建者アブドゥル・ムーミン (在位 1130~63) を指名したのち,戦場で倒れた。

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