コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

メンタワイ諸島民 メンタワイしょとうみんMentawai Islanders

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メンタワイ諸島民
メンタワイしょとうみん
Mentawai Islanders

インドネシア,スマトラ島南部のメンタワイ諸島住民。形質的にはプロト・マレー系で,言語はオーストロネシア語族のうちスマトラ語群に属する。他のインドネシア地域と遠く離れているため,20世紀初めまで稲作も陶器製造も織布も行われず,ビンロウの実を噛む習慣もなかった。焼畑耕作によるタロいもの栽培を主たる生業とする。宗教は精霊崇拝で,特に儀礼においてタブーを強調する点が特徴的である。家屋の新築,畑の開墾,造舟,やしの木の伐採などの際には,その期間が禁忌とされ,男性はほとんど働かず,女性のみが食糧を集める。この間,村は儀礼的にも実際にも閉鎖され,外部との交渉は許されない。村はいくつかの地縁化された外婚的親族集団から成り,夫方居住婚を規範とする。今日では住民の約半数がキリスト教化され,儀礼的禁忌の観念や社会組織にも大きな変化が起きている。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

今日のキーワード

明鏡止水

《「荘子」徳充符から》曇りのない鏡と静かな水。なんのわだかまりもなく、澄みきって静かな心の状態をいう。「明鏡止水の心境」...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android