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モモアカアブラムシ Myzus persicae

世界大百科事典 第2版の解説

モモアカアブラムシ【Myzus persicae】

半翅目アブラムシ科の昆虫で,体長1.5~2.5mm。和名は桃の赤いアブラムシの意味であるが,体色赤褐色のほか,緑や淡黄色の個体も見られる。寄生範囲はきわめて広く,各種の野菜,花卉果樹に寄生して生育を妨げ,品質を低下させる。また100種を超す植物ウイルス病を媒介することが知られ,農園芸作物の害虫として重要である。季節的に寄主を変える性質があり,越冬卵からかえる春の世代はモモなど少数のバラ科植物に寄生し,葉を縦に巻いて縮らせる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

モモアカアブラムシ
ももあかあぶらむし / 桃赤
[学]Myzus persicae

昆虫綱半翅(はんし)目同翅亜目アブラムシ科Aphididaeに属する昆虫。体長1.8~2.0ミリ、体は緑色、黄色、桃色など多彩で、光沢がある。触角は六節からなり、体長よりすこし長い。角状管は長円筒形で、中央部はやや膨らむことがある。有翅胎生雌のはねは透明。各種の草花や野菜に寄生し、害虫として有名。普通、春はモモの葉に寄生して葉を縮らせる。初夏には有翅の胎生雌が出現し、パンジー、キャベツ、ダイコン、ニンジン、ナス、ジャガイモなど数百種の植物に寄生し害を与える。ウイルス病も媒介する。日本全土のほか、世界中に分布する。[林 正美]

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