モラバ川(読み)モラバガワ(英語表記)Morava

デジタル大辞泉 「モラバ川」の意味・読み・例文・類語

モラバ‐がわ〔‐がは〕【モラバ川】

Moravaチェコ東部のモラバ地方に発する川。チェコとスロバキア、スロバキアとオーストリアとの国境を南下し、ドナウ川と合流する。全長約350キロ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「モラバ川」の意味・わかりやすい解説

モラバ[川]
Morava

チェコのモラビア地方からスロバキアとオーストリアを流れてドナウ川に注ぐ,モラビア最長の川で,全長約330km。ブラティスラバの西のデビーンDevínでドナウ川と合流する。数多くの支流をもち,流域面積約2万6580km2。オルリツケー・ホリOrlické Horyのクラーリツキー・スニェジュニークKrálický Sněžník山(1423m)に源を発し,ホルノモラフスキー・ウーバル,ドルノモラフスキー・ウーバルを流れ,下流ではモラビア盆地が広がる。支流のディイェDyje川の河口からオーストリアとスロバキアの国境を形成する河川となる。下流では約130kmにわたって航行可能である。沿岸の都市にはチェコスロバキア共和国初代大統領マサリクの生まれた工業都市ホドニーンHodonín,大モラビア帝国時代の遺跡の豊富なウヘルスケー・フラジシチェUherské Hradiště,司教座のある古都オロモウツなどがあり,支流のドジェブニツェDřevnice川沿いにはかつて〈バチャの靴工場〉で有名だった工業都市ズリーンがある。
執筆者:

モラバ[川]
Morava

セルビアを南から北に流れる,ドナウ川の支流。古称マルグスMargus川。ニーシュ北西で西モラバ川と南モラバ川が合流し,本流のモラバ川を形成する。全長216.5km,南モラバ川を含めると568km。流域に肥沃なモラバ峡谷をつくり上げ,スメデレボ近郊でドナウ川と合流する。西モラバ川や南モラバ川,その支流のイバル川やニシャバ川流域には,大規模な水力発電所が建設されている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android