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モーラム Molam

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

モーラム
Molam

ラオスおよびタイ東北部イサーン地方に伝承される歌謡芸能。ケーン (笙) の伴奏に即興の歌詞をつけて歌い,両手をゆっくりと動かしながら舞う。ケーンは,鼻呼吸によって数分間音を切ることなく演奏する。歌には,結婚式や祭りなどで歌われてきた伝統的なものから都会での出来事や状況を笑い話や教訓を交えて歌ったものまである。山間部では,モーラムを通じて都会のニュースを知ることも多く,モーラムの歌師は情報を伝える語り部,あるいは教師・僧侶的な役割を果している。

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百科事典マイペディアの解説

モーラム

タイ北東部およびラオスのラオ人の伝統歌謡の歌い手。古くから伝承されている旋律に即興的な歌詞をつけて,ケーンの伴奏にのって簡単な身振りで踊りながら歌う。結婚式や法事,祭りなどに欠かせないもので,伝説や男女の恋を歌うばかりでなく,難しい政治政策なども人びとにわかりやすく伝える。
→関連項目ルーク・トゥン

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世界大百科事典内のモーラムの言及

【民俗芸能】より

…多くの民俗芸能は,史実を脚色した題材をもち,過去に対するその時その時の現代的解釈として人々に支えられてきた。北部タイやラオスでのケーン(笙(しよう))を伴奏とするモーラムmōlam,ネパールでのサーランギーを伴奏とするガイネgaineには,そうした過去とならんで新しい話題(時事問題)なども織り込まれる。また,事実ないしその脚色ではなく虚構の世界を描く物語性をもった民俗芸能も多く,それらはしばしば勧善懲悪,二元論などの倫理観,世界観を表明するものと解釈することができる。…

※「モーラム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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