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ヤラッパ 〈スペイン〉jalapa

デジタル大辞泉の解説

ヤラッパ(〈スペイン〉jalapa)

ヒルガオ科の蔓性(つるせい)多年草。メキシコ東部原産。塊茎をもつ。地上茎はよく伸び、他物にからむ。夏、葉腋(ようえき)に紅紫色の花が咲く。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヤラッパ【jalap】

ヒルガオ科の薬用にされる多年生つる草。地下にカブ状の塊根があり,それから1~数本の地上茎を出す。地上茎は無毛でつる性,葉を互生させる。長柄のある葉は卵形基部は深い心形となり,裏面は紫色で長さ10cmたらず。葉腋(ようえき)から小苞を有する花茎を出し,それから1~3本の花梗を出し,花をつける。花は紅紫色で,アサガオに似た漏斗状花,径6~10cmほど。果実は球形の蒴果(さくか)で1~2個の種子を入れる。

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大辞林 第三版の解説

ヤラッパ【jalappe】

ヒルガオ科のつる性多年草。メキシコ原産。塊根は径約15センチメートルのカブ形。葉は卵形で、裏面は紫。紅紫色漏斗状の花が咲く。乾燥した塊根をヤラッパ根といい、峻下剤とする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヤラッパ
やらっぱ
jalap
[学]Ipomoea purga Hayne (=Exogonium purga Benth.)

ヒルガオ科の多年生つる草。メキシコ東部原産で、標高1600~2700メートルの山地に生育する。メキシコのヤラッパ市Jalapa Enrquez近郊で広く栽培されるほか、ジャマイカ、インドなどでも栽培されている。茎と葉の裏面は紫色。葉は互生し、長さ9センチメートル、幅5センチメートルの卵形で先がとがる。葉の基部は矢じり形をなし、長い葉柄がある。花冠はアサガオの花に似て紅紫、径6~10センチメートル、葉腋(ようえき)から1花柄を生じ、さらに2~3個の小花柄に分かれ、それぞれに1花をつける。萼(がく)は5裂し、萼の下部には2小包が対生する。塊根はカブ状で太く、径10~15センチメートルに達する。
 ヤラッパの塊根は峻下剤(しゅんげざい)として用いられる。有効成分は樹脂配糖体コンボルブリン(10~20%)である。塊根のアルコールエキスを水で洗い、水溶性成分を除いたものをヤラッパ脂といい、同様に峻下剤とされる。[長沢元夫]

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世界大百科事典内のヤラッパの言及

【アサガオ(朝顔)】より

…薬用の種子は黒と白色のもので,利尿,殺虫をかねた峻下剤として,下半身の水腫,尿閉症の妙薬として珍重されたようである。主成分は樹脂配糖体のファルビチンpharbitinで,ヤラッパ根に含まれるヤラップjalapと同様に,強烈な瀉下(しやげ)作用がある。日本でも初期は,朝廷が大和の畝傍(うねび)地方の薬草園に植えたと推定されている。…

※「ヤラッパ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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