ラプソディー・イン・ブルー(読み)らぷそでぃーいんぶるー(英語表記)Rhapsody in Blue

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ラプソディー・イン・ブルー
らぷそでぃーいんぶるー
Rhapsody in Blue

アメリカのジョージ・ガーシュインが1924年に作曲したピアノ協奏曲。ダンス・バンドのリーダーとして活躍していたポール・ホワイトマンが、当時新進のミュージカル作曲家だったガーシュインに作曲を依頼、オーケストレーショングローフェが担当した。クラリネットの印象的な上昇グリッサンドによって開始され、ジャズ特有の音階リズム全曲にちりばめつつ、即興演奏風のスタイルをもったピアノ管弦楽によるコンチェルトが展開される。シンフォニック・ジャズの代表的傑作として名高く、ピアノ独奏や二台のピアノのための異版も残されている。完成後すぐに作曲者自身のピアノ、ホワイトマンとその楽団により、ニューヨークで初演された。

[三宅幸夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス の解説

ラプソディー・イン・ブルー

アメリカの作曲家ジョージ・ガーシュインのピアノと管弦楽のための作品。1924年初演。原題《Rhapsody in Blue》。クラシック技法とジャズのスタイルを融合させたガーシュインの代表曲の一つ

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android