ラリベラ(その他表記)Lalibela

デジタル大辞泉 「ラリベラ」の意味・読み・例文・類語

ラリベラ(Lalibela)

エチオピア北部の町。エチオピア高原の北東部に位置する。旧称ロハ。12世紀にザグウェ王朝首都が置かれ、ラリベラ王の名が冠された。一枚岩り貫いて造られた聖救世主教会聖ゲオルギウス教会をはじめ、エチオピア正教会の教会堂が点在する。1978年「ラリベラの岩窟教会群」として世界遺産文化遺産)に登録された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラリベラ」の意味・わかりやすい解説

ラリベラ
Lalibela

エチオピア中北部の町。古称ロハ Roha。アジスアベバ北方約 350kmに位置。かつて 300年間にわたりザグエ朝の王都であった。最盛期はラリベラ王の時代 (1181~1221) で,彼の建立した 11の古い聖堂は,1978年世界遺産の文化遺産に登録。 1000人以上のコプト教会司祭祭礼に参加し,祭日には多数の巡礼が集まる。聖堂は赤色凝灰岩を掘り下げ,内部を刻んでつくられている。国内航空の空港がある。人口 6232 (1989推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のラリベラの言及

【エチオピア】より

…今日知られるキリスト教美術の遺産は主として11世紀以降のもので,特に注目されるのは岩窟聖堂である。その代表的なものはアジス・アベバ北方の聖都ラリベラLalibelaに見られる。ここには諸種の形式をもつ数群の聖堂があるが,それらは岩層に方形の溝を深く掘り,その中央部を内部外部とも野外に建造した聖堂と同じ構造に仕上げたもので,そこにアクスム王国様式の伝統やシリアおよびコプト建築(コプト美術)の影響を見ることができる。…

※「ラリベラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android