リグリア州(読み)リグリア(英語表記)Liguria

デジタル大辞泉 「リグリア州」の意味・読み・例文・類語

リグリア(Liguria)

イタリア西部にある州。イタリア半島の付け根の西部に、地中海に沿うように弧状の州域をなす。古くから州都ジェノバ中心に海上交易が盛んで、現在も同国最大の貿易港を擁する。インペリア県・サボーナ県・ジェノバ県・ラ‐スペツィア県がある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リグリア州」の意味・わかりやすい解説

リグリア〔州〕
リグリア
Liguria

イタリア北西部にある州。州都ジェノバ。北はフランスのアルプマリティム県およびリグリアアペニン山脈に接し,南はリグリア海にのぞむ。古くは地中海系のリグリア人が居住し,前1世紀ローマに征服された。ランゴバルド,フランクなどによる支配のあと,11世紀にジェノバが台頭。 15世紀までには全地域を支配するにいたる。ナポレオン1世に征服され,ウィーン会議の結果ピエモンテに帰属。平野が少く,斜面ではトウモロコシブドウ,オレンジ,オリーブ,レモン,花卉などが栽培され,海岸はフランスまで続く世界的な保養地リビエラである。ジェノバ,ラスペツィアなどの港湾を中心として重化学工業が発達している。面積 5413km2。人口 170万 1788 (1991推計) 。

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