リスボン条約50条(読み)りすぼんじょうやくごじゅうじょう(英語表記)The Lisbon Treaty - Article 50

知恵蔵mini 「リスボン条約50条」の解説

リスボン条約50条

2009年12月に発効した「欧州連合条約及び欧州連合の運営に関する条約(リスボン条約)」の第50条。EU(欧州連合)からの離脱手続きを定めている。条文では、「いかなる加盟国もEUからの脱退を決められる」「脱退を決めた国は、欧州理事会意思を通知。EUはその国と交渉し、離脱に関する協定を締結する」「協定を締結できない場合、欧州理事会が交渉延長を決めない限り、通知から2年後にその国へのEU法適用を停止する」とされている。16年6月23日(現地時間)、イギリス国民投票によりEUからの脱退を決めたが、同6月27日に「現政権で離脱通告はしない」と表明しており、イギリスが正式な離脱手続きに入らない可能性もあることから、条文の解釈見直しなども取り沙汰されている。

(2016-6-30)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android