リバプール伯(読み)リバプールはく(その他表記)Robert Banks Jenkinson, 2nd Earl of Liverpool

改訂新版 世界大百科事典 「リバプール伯」の意味・わかりやすい解説

リバプール伯 (リバプールはく)
Robert Banks Jenkinson, 2nd Earl of Liverpool
生没年:1770-1820

イギリス政治家トーリー党に属し,ナポレオン戦争末期の1812年から戦後の27年にかけて内閣を組織し,時代の転換期に処した。戦争終了当初,オーストリアプロイセンロシアとともに四国同盟を結成してウィーン体制に荷担したが,20年代から閣僚にG.カニング,W.ハスキッソン,R.ピールらを登用して自由貿易政策に転じ,イギリスをウィーン体制から離脱させた。すぐれたまとめ役で,彼の内閣は閣僚に彼以上に著名な政治家を多くもち,かつ15年の長命を保った。
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百科事典マイペディア 「リバプール伯」の意味・わかりやすい解説

リバプール伯【リバプールはく】

英国の政治家,ジョージ3世の信頼が厚かった初代リバプール伯の長男。1790年議会に入り,対フランス戦争期に外相としてアミアンの和約の締結につとめたが失敗。以後歴代の内閣で要職歴任ナポレオン戦争末期の1812年から15年間にわたって政権を担当し,四国同盟を結んでウィーン体制一翼を担ったが,1820年代に入ると自由貿易政策をとって,英国をウィーン体制から離脱させた。その内閣にはすぐれた政治家が多く,そのまとめ役に徹したところに政権の長命の秘密があった。

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