リビンスク(読み)りびんすく(その他表記)Рыбинск/Rïbinsk

デジタル大辞泉 「リビンスク」の意味・読み・例文・類語

リビンスク(Rïbinsk/Рыбинск)

ロシア連邦西部、ヤロスラブリ州都市ボルガ川上流にあり、河港を有す。12世紀以前より漁村として知られ、16世紀頃から交易要衝として発展。19世紀初頭、バルト海に通じる水路が建設されて交通の要地になり、ロシア革命後には工業都市となった。1941年には世界最大級の人造湖リビンスク人造湖が造られた。1946年から1957年まではシチェルバコフ、1984年から1989年まではアンドロポフと称した。ルイビンスク

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「リビンスク」の意味・わかりやすい解説

リビンスク
りびんすく
Рыбинск/Rïbinsk

ロシア連邦西部、ヤロスラブリ州、ボルガ川上流沿岸の河港都市。人口24万1800(1999)。12世紀より漁業集落として知られ、16世紀にはロシアの主要な商業都市、交通要地の一つとなっていた。1810年バルト海とボルガ水系とを結ぶ水路が開通ののち、物資の中継地点として発展した。1941年ボルガ川に建造されたリビンスク人造湖Рыбинское Водохранилище/Rïbinskoe Vodohranilishche(面積4580平方キロメートル、貯水量25.4立方キロメートル)の出口に位置し、ボルガ・バルト水路が改築されたこともあって、交通要地としての役割が大きくなった。ロシア革命(1917)後、機械工業も発達し、ほかに印刷、道路建設機械製造、造船、エンジン・ケーブル製造、木材加工が主要工業となっている。1946~57年までシチェルバコフЩербаков/Shcherbakovと称した。また1984年には、政治家アンドロポフの死を記念してアンドロポフと改称されたが89年にリビンスクに戻った。

[中村泰三]

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