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ルスタム朝 ルスタムちょうRustam

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ルスタム朝
ルスタムちょう
Rustam

北アフリカ,ベルベル人が建てたイスラム王朝の一つ (779~909) 。ベルベル人の多くは,アラブ支配に対抗し,アラブの多くにとっては異端であるハワーリジ派,特に穏健な一分派のイバード派に属していた。その彼らが 779年,イブン・ルスタムの指揮のもとに,チュニジアのカイラワーンから逃亡して,アルジェリアのターハルトに建設した王朝。やがて西からシーア派イドリース朝,東から正統派のアグラブ朝の圧迫を受けて漸次衰亡し,909年,モロッコに興ったファーティマ朝に滅ぼされた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ルスタムちょう【ルスタム朝 Rustam】

アルジェリア西部にハワーリジュ派の一派イバード派が建てた王朝。777‐909年。首都はターハルト(ティーハルト)。ペルシア人のイブン・ルスタムIbn Rustam(在位777‐784)は,ベルベルの信者の支持を得,777年に北アフリカのイバード派教徒の唯一のイマームと認められた。ターハルトはサハラ縦断のキャラバン・ルート上にあり,商工業が栄え,また各地から学者が来住した。厳格な教義のもとに禁欲主義的・清教主義的な社会であったといわれる。

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世界大百科事典内のルスタム朝の言及

【ロスタム】より

…ペルシア文学の建国叙事詩《シャー・ナーメ》における伝説上の英雄。ルスタムRustamとも呼ばれる。イラン神話上の王朝であるカヤーニー朝に属する一門のなかでとくに武勇に秀でた救国の士。…

【マグリブ】より

…このサハラ交易は,ラクダによるキャラバン隊によって行われたが,サハラ遊牧民の中には,その運搬や護衛の任にあたったり,それを略奪の対象としたり,あるいは自らキャラバン隊を編成したりして,莫大な利益をあげるものがいた。11世紀のサハラ西部のサンハージャ系遊牧民によるムラービト朝(1056‐1147)の建国,12世紀以後のトレムセンの発展,古くは8世紀のルスタム朝の都ターハルトの繁栄などは,このサハラ交易と密接にかかわっている。また,交易に伴った商人や学者たちがサハラ以南の地にイスラムを浸透させたことも,サハラ砂漠を抱えたマグリブの歴史的役割の一つであった。…

※「ルスタム朝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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