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ロシア・中央アジア圏の新潮流 ろしあちゅうおうあじあけんのしんちょうりゅう

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知恵蔵2015の解説

ロシア・中央アジア圏の新潮流

オイルマネーを背景として、ロシアは再び大国としての自信を取り戻した。貿易黒字によって、外貨準備高が2500億ドルを超え、対外債務前倒しで返済できるまでになった。この経済面での好調を背景に、民主主義、人権など欧米と同じ価値観を共有する国になるとの方向を転換、ロシアには独自の道があるとし、欧米との関係が冷え込んでいる。 CIS(独立国家共同体)は、グルジアモルドバなどロシアから離れようとする国と、ウズベキスタンのように、ロシアに接近する国など、参加国の立場はばらばらで、ますます形骸化している。このCISに代わって、ユーラシア経済共同体やCIS集団安全保障条約などを基礎とし、ロシアを中心とした新たな共同体が形成されつつある。 中央アジアでは、ウズベキスタンの政策転換が注目される。カリモフ大統領は長年ロシアから距離を保つ政策をとってきたが、近年急速に経済大国になったロシアに接近した。上海協力機構への加盟に続いて、2006年にはCIS集団安全保障条約にも復帰した。また、9.11事件後、米軍の駐留を認めたが、2005年には米軍を同国から撤退させた。 資源大国として経済力に自信を見せるロシアであるが、これは石油や天然ガスによるものであり、経済システムが順調に機能している結果ではない。腐敗、汚職は蔓延し、06年前半、資金の国外流出は国外からの流入の2倍になっている。

(袴田茂樹 青山学院大学教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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