ロシュ城(読み)ロシュジョウ

デジタル大辞泉 「ロシュ城」の意味・読み・例文・類語

ロシュ‐じょう〔‐ジヤウ〕【ロシュ城】

Château de Lochesフランス中西部、アンドル‐エ‐ロアール県ロアール川の支流アンドル川に臨む町ロシュの旧市街にある城。11世紀から15世紀にかけて建造百年戦争の際、ジャンヌ=ダルクが王太子シャルル(後のシャルル7世)にフランス王として戴冠するよう進言した広間がある。ロアール渓谷流域の古城の一つとして知られ、2000年、「シュリーシュルロアールとシャロンヌ間のロアール渓谷」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。ロッシュ城

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロシュ城」の意味・わかりやすい解説

ロシュ城
ロシュじょう
Château de Loches

フランスのツーレーヌ地方を流れるアンドル川を見おろす,眺めのよい敷地に,アンジュー侯フルク・ネラ (972~1040) が,みずからの領地を防備するために築造した要塞。 11世紀には中世城郭建築の代表的作品である,高さ 37mの長方形ドンジョンが完成。 13世紀には扁桃形の塔が3つ添えられた城壁周囲をめぐり,強化された。それ以後,小さな館や塔,礼拝堂などが増築され,15世紀頃には王家刑務所として使用された。

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