20世紀西洋人名事典 「ヴィルヘルムラーベ」の解説
ヴィルヘルム ラーベ
Wilhelm Raabe
1831 - 1910
ドイツの写実主義作家。
ブラウンシュヴァイク近郊エッシャスハウゼン生まれ。
裁判書記官をしていた父の早死によるマクデブルクの書店での生活後、ベルリン大学で哲学と歴史を学ぶ。大学時代に匿名で「雀横丁年代記」(1856年)を発表、好評を得て、作家として立つ決心をする。1870年創作活動に入り、長短編合わせて70編近い小説を書いた。代表作は「飢餓牧師」(1864年)、「アブ・テルファン」(1867年)、「死体運搬車」(1870年)。その他の作品は「古巣」(1880年)、「まんじゅう」(1891年)、「フォーゲルザングの記録文書」(1896年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報