朝日日本歴史人物事典 「ヴィーダー」の解説
ヴィーダー
生年:1835.6.23
明治期に来日したお雇い外国人。アメリカ人数理学教師。ニューヨーク州生まれ。同州のユニオン・カレッジを卒業後教師を勤めたのち,神学校に入り牧師となる。さらにサンフランシスコのシティ・カレッジの学長を務めた。ユニオン・カレッジからは神学博士の学位を授与された。大学南校の教頭であったフルベッキの紹介によって,明治4(1871)年に来日して理学教師となり,同校が東大となったのちも理学部で物理学や数学などを教えた。東大(本郷)から富士山が見通せる日の記録を10カ月間付け続けたことでも知られる。妻もまた文部省の設けた最初の官立女学校で英語を教えた。11年に帰国後はアメリカで大学教授の職についた。<参考文献>渡辺正雄『お雇い米国人科学教師』
(三好信浩)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報