日本歴史地名大系 「一の谷中世墳墓群」の解説 一の谷中世墳墓群いちのたにちゆうせいふんぼぐん 静岡県:磐田市見付宿一の谷中世墳墓群[現在地名]磐田市見付・水堀磐田原台地の南部中央に並ぶ南北方向の浸食谷と丘陵のうち、西を加茂(かも)川、東を水堀(みずほり)川に挟まれた丘陵の南端部の、標高一五―三三メートル付近に営まれた中世の一大墳墓群。旧見付(みつけ)宿の北西に当たる。昭和三八年(一九六三)工事により丘陵南端部が削られた際、中世の蔵骨器が出土したことから遺跡の存在が明らかになった。同五九年から区画整理事業に伴う発掘調査が五年間にわたり実施された。調査の進展に従い墳墓の種類が多岐にわたることや規模が広大であることなどが判明し、中世都市研究者を中心に保存運動が高まった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by