一世界(読み)いっせかい

精選版 日本国語大辞典 「一世界」の意味・読み・例文・類語

いっ‐せかい【一世界】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語須彌山(しゅみせん)を中心として、四州、四王天、夜摩天兜率天(とそつてん)、化楽天(けらくてん)他化自在天、色界初禅の梵世天と日月を含む世界。これを一小世界として、それを千の三乗倍した集合が三千大千世界である。
    1. [初出の実例]「此の一世界に此(かか)る大(おほきなる)人有る所有と」(出典今昔物語集(1120頃か)三一)
  3. この世全体。世界中。
    1. [初出の実例]「八駿の駒にむちをうって、一世界をかけりし」(出典:撰集抄(1250頃)六)
    2. [その他の文献]〔大智度論‐五〇〕

いち‐せかい【一世界】

  1. 〘 名詞 〙いっせかい(一世界)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android