一両(読み)イチリョウ

デジタル大辞泉 「一両」の意味・読み・例文・類語

いち‐りょう〔‐リヤウ〕【一両】

貨幣・重さの単位。→
《「両」は二つの意》一つ、または二つ。「一両人」「一両年」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一両」の意味・読み・例文・類語

いち‐りょう‥リャウ【一両】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 両は二つの意 ) 一つ、または二つ。一ないし二。「一両日」「一両人」「一両度」などのように語素としても用いられる。
    1. [初出の実例]「群臣一両巡後悠紀人入儀鸞門」(出典貞観儀式(872)四)
    2. 「一両歳之内再会、無恙可御意」(出典:許六宛芭蕉書簡‐元祿六年(1693)五月四日)
  3. ( 重さの単位 ) ⇒りょう(両)[ 一 ]
  4. ( 貨幣の単位 ) ⇒りょう(両)[ 一 ]
  5. 吉原で三度目に客になった時、遊女に与える祝儀の金。小判一両が普通であったことよりいう。
    1. [初出の実例]「壱両のとこ花手とりやっと弐歩」(出典:雑俳・柳多留‐二〇(1785))
  6. 明治以後、「一円」(貨幣の単位)のことをさしていう俗語
  7. (つい)になっているものの一組。
    1. [初出の実例]「錦鞋一両」(出典:延喜式(927)一)
  8. ( 甲冑(かっちゅう)車両、大きな車などを数える単位 ) ⇒りょう(両)[ 二 ]

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