いちや‐まつ【一夜松】
- 〘 名詞 〙
- ① 伝説上の松。また、その伝承。菅原道真の没後、京都の北野神社に一夜で数千本の松が生えたとか、高僧の手植えの松が一夜で古木になったとかいうさまざまの伝承がある。
- [初出の実例]「洛中の門や北野の一夜松〈重頼〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)五)
- ② おおみそかに門松を立てること。これを忌む俗信が広く分布している。
- [初出の実例]「一夜松(ヤマツ)といふは縁喜あししとて大晦日には立てず」(出典:風俗画報‐一二号(1890)人事門)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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