精選版 日本国語大辞典 「一実」の意味・読み・例文・類語 いち‐じつ【一実】 〘名〙 仏語。① (「一」は不二絶対、「実」は真実) 究極・唯一の真理。絶対の真実そのもの。※性霊集‐七(835頃)僧寿勢入先師忌日料物願文「三空蕩二三有之雲一、一実灑二一心之雨一」② 円教(えんぎょう)、一乗(いちじょう)などをいう。※愚禿鈔(1255)上「頓中之頓、真中之真、円中之円、一乗一実、大誓願海」 〔法華経玄義‐七上〕③ 物が十分あること。また、心が満ち足りていること。※談義本・世間万病回春(1771)五「一実(イチシツ)をしれば天下の君となり一虚(きょ)をしれば天下の師となるとて」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報