愚禿鈔(読み)ぐとくしょう

精選版 日本国語大辞典 「愚禿鈔」の意味・読み・例文・類語

ぐとくしょう グトクセウ【愚禿鈔】

(「愚禿」は親鸞(しんらん)自称) 親鸞著。二巻。鎌倉中期、建長七年(一二五五)の成立仏教の諸宗派を分類、批判しながら、真宗教義を説いたもの。

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デジタル大辞泉 「愚禿鈔」の意味・読み・例文・類語

ぐとくしょう〔グトクセウ〕【愚禿鈔】

鎌倉時代の仏教書。2巻。親鸞しんらん著。成立年未詳。仏一代の教説うち大乗について二双四重(竪超・竪出、横超・横出)の教判を立て、浄土真宗を横超とし、最もすぐれているものとして、他力信心を強調したもの。二巻抄。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「愚禿鈔」の意味・わかりやすい解説

愚禿鈔
ぐとくしょう

親鸞の著作。2巻。『二巻鈔』ともいい,建長7 (1255) 年親鸞 83歳の著述上巻は,いわば教相判釈 (きょうそうはんじゃく) の部分で,下巻は,他力の三信を述べ安心を説く。

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