一得一失(読み)イットクイッシツ

デジタル大辞泉 「一得一失」の意味・読み・例文・類語

いっとく‐いっしつ【一得一失】

《「漢書」韓信伝から》一方に得な点もあれば、他方に損な点もあること。一利一害。一失一得。

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精選版 日本国語大辞典 「一得一失」の意味・読み・例文・類語

いっとく‐いっしつ【一得一失】

  1. 〘 名詞 〙 ある物事が、一方で利益があると同時に他方では損失を伴っていること。一長一短。一失一得。
    1. [初出の実例]「ともに嚼楊枝、漱口の法を忘れず、しかあれども洗面せず、一得一失なり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)洗面)
    2. [その他の文献]〔無門関‐二僧巻簾〕

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四字熟語を知る辞典 「一得一失」の解説

一得一失

ある物事が、一方で利益があると同時に他方では損失を伴っていること。また、よい点もあれば同時に悪い点もあること。

[使用例] 相当の下宿を探すか、葉山へ同居をするか、どちらかであるが、それも考えれば一得一失はあって[尾崎紅葉多情多恨|1896]

[使用例] うなぎをじかに焼く関西風と、関東風の蒸し焼きといずれがよいか。関西風はうまいが硬い。めいめい好きな方をやればいい、一得一失[北大路魯山人*料理メモ|1933]

[類語] 一長一短いっしついっとく

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