一利一害(読み)イチリイチガイ

デジタル大辞泉 「一利一害」の意味・読み・例文・類語

いちり‐いちがい【一利一害】

利益もあるが害もあること。一得一失。
[類語]一長一短長短善し悪し痛し痒し

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一利一害」の意味・読み・例文・類語

いちり‐いちがい【一利一害】

  1. 〘 名詞 〙 利益もある反面、害もあって、完全でないこと。また、利益と害とが同じくらいであること。一得一失。
    1. [初出の実例]「百般の事業日に月に大仕掛のものとならんとするの傾向あるは、所謂一利一害にして」(出典:済世危言(1891)〈城泉太郎〉五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「一利一害」の解説

一利一害

利益もある反面、害もあって、完全でないこと。また、利益と害とが同じくらいであること。

[使用例] 罪がない代りに、たいへん計算がめんどうになってきた。やっぱり一利一害だ[夏目漱石三四郎|1908]

[使用例] 娘を多く青年の中に出すということも、一利一害で、全然悪いという事は出来んですから[田山花袋春潮|1903]

[類語] 一得一失

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android