一木神社(読み)いちきじんじや

日本歴史地名大系 「一木神社」の解説

一木神社
いちきじんじや

[現在地名]室戸市室津

津照しんしよう寺の脇を登ったまる山山腹に鎮座祭神は延宝年間(一六七三―八一)の室津湊大改修を担当した普請奉行一木権兵衛政利。権兵衛は竣工翌日の同七年六月一七日に自刃した。

一木氏は土佐郡布師田ぬのしだ(現高知市)在住の長宗我部氏遺臣で、権兵衛は野中兼山に水利土工の才を見いだされて郷士となり、兼山片腕として津呂つろ湊の改修などに貢献した。室津湊改修は、兼山失脚後自ら責任者となって行った大工事で、兼山によって引立てられた郷士上がりの権兵衛にとってはさまざまな困難を伴う工事であった。工事が長引いて予算が不足すると自分の五町一反の領知を売って埋合せたことなどに権兵衛の置かれていた立場がうかがわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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