一枚摺り(読み)いちまいずり

精選版 日本国語大辞典 「一枚摺り」の意味・読み・例文・類語

いちまい‐ずり【一枚摺・一枚刷】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 紙一枚に印刷すること。また、その印刷物。俳諧、広告、地図錦絵など、多くの分野のものがある。
    1. [初出の実例]「結構な一枚摺に能い句なし」(出典:雑俳・夜の花(1758))
  3. いちまいえ(一枚絵)
    1. [初出の実例]「洒落本、袋ざし、壱枚摺そのほかの当世本をあつめ」(出典:黄表紙・御存商売物(1782)上)
  4. 路傍などに張り出す歌舞伎番付辻番付
    1. [初出の実例]「顔見世極り番附、この替り、盆がはりの一まい摺(スリ)内茶屋より出す」(出典:楽屋図会拾遺(1802)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android