一次構造(読み)イチジコウゾウ(英語表記)primary structure

デジタル大辞泉 「一次構造」の意味・読み・例文・類語

いちじ‐こうぞう〔‐コウザウ〕【一次構造】

生体高分子の構成単位となる物質配列たんぱく質アミノ酸配列、核酸塩基配列など。→高次構造

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「一次構造」の意味・わかりやすい解説

一次構造
いちじこうぞう
primary structure

蛋白質の構成アミノ酸の配列順序を一次構造と呼び,こうしてアミノ酸がつながって生じたポリペプチド鎖が曲折して,さらに立体的な構造をとるのを高次構造と呼ぶのと区別する。アミノ酸は,遺伝子中のコドンの配列により,その並び順が直線的 (一次元的) に決定されるが,生じてきた同一ポリペプチド鎖上で,離れた位置にある2個のシステインは,その-SH基を介して-S-S-結合を形成することがあり,これも一次構造に含めて考えるから,「一次」は必ずしも一次元的という意味ではない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

栄養・生化学辞典 「一次構造」の解説

一次構造

 タンパク質の一次構造はアミノ酸配列をいい核酸の一次構造はヌクレオチドの配列をいう.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android