一膳(読み)イチゼン

デジタル大辞泉 「一膳」の意味・読み・例文・類語

いち‐ぜん【一膳】

いくつかある膳の一つ。また、その料理
飯などの一杯
はし一対

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一膳」の意味・読み・例文・類語

いち‐ぜん【一膳】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 料理を載せる台一つ。また、その料理。
    1. [初出の実例]「かくのごとく調へて一膳づつあぐべし」(出典:食物服用之巻(1504))
  3. 食べ物の一人分。一人前の食べ物。また、碗やどんぶり一杯の食べ物。
    1. [初出の実例]「へいぐゎいそばきりなどをつねにたべ候。一ぜんは下さるべし。御出しあれ」(出典:咄本・一休関東咄(1672)中)
    2. 「内へ往(いん)茶漬(ちゃづけ)(イチ)ぜん食(く)て来る間先へ往(い)て待って居い」(出典滑稽本浮世床(1813‐23)初)
  4. 箸一対。
    1. [初出の実例]「一膳(ゼン)にて一年中あるやうに、是も神代二柱を表すなり」(出典:浮世草子日本永代蔵(1688)二)

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