一臘(読み)イチロウ

デジタル大辞泉 「一臘」の意味・読み・例文・類語

いち‐ろう〔‐ラフ〕【一×臘/一×﨟】

出家受戒後、安居あんご一度終えたこと。これを法臘1歳と数える。転じて、年功を積んだ僧。最上位の僧。→ろう
金峰山の別当はかの山の―をなむ用ゐける」〈今昔・二八・一八〉
蔵人北面の武士などの首席の者。
「―の判官藤原康光」〈著聞集・一八〉
年功を積んで、長老となった者。
中座の―は、二分、中座の端居つまをりは」〈申楽談儀・魚崎御座之事〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android