一般物価水準(読み)いっぱんぶっかすいじゅん(英語表記)general price level

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「一般物価水準」の意味・わかりやすい解説

一般物価水準
いっぱんぶっかすいじゅん
general price level

経済活動全体を網羅する包括的な物価水準消費者物価卸売物価は,それぞれ家計で最終消費される物価,卸売貿易で取引される物価を示しており,特定範囲に限定された物価水準となる。一般物価水準であるためには,政府,企業,家計といった経済主体利子賃金地代の要素価格,そして消費,投資支出などそれぞれの側面をすべて網羅する必要がある。現在の統計では GNPデフレーターが経済活動全体の物価水準を表すものとして利用される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の一般物価水準の言及

【物価】より

…たとえばどのような財の価格を指数に取り入れるかによって,消費者物価指数卸売物価指数,GNPデフレーター等があり,これらはそれぞれ目的に応じて使い分けられている。 さて一般物価水準の変動(その上昇がインフレーションにほかならない)にわれわれが関心をもつのはどのような理由によってであろうか。もしすべての財の価格(労働サービスの価格である賃金等も当然含む)が比例的に上昇し,しかもそれが人々によって完全に予見されていたとしたら,一般物価水準の変動は経済活動の実質面にあまり大きな影響を与えないであろう。…

※「一般物価水準」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android