七十にして矩を踰えず(読み)しちじゅうにしてのりをこえず

故事成語を知る辞典 「七十にして矩を踰えず」の解説

七十にして矩を踰えず

どんなに立派な人でも、自分の行動を完全にコントロールできるようになるのは、七〇歳くらいになってからだ、ということ。

[使用例] 人間節制をなくしてはならない、孔子でさえも、れ七十にして己の欲するところに従うてその矩を踰えず、といわれたではないか[種田山頭火*其中日記|1937]

[由来] 「論語―為政」に見える、孔子のことばから。この章は、「十有五にして学を志す、「三十にして立つ、「四十にして惑わず、「五十にして天命を知る、「六十にして耳順うと続き、「七十にして己の欲する所に従えどものりえず(七〇歳になってからは、心の欲するままに行動しても道徳規準をはずれるようなことがない)」で終わっています。

[解説] このことばから、七〇歳のことを「従心と呼ぶようになりました。

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